真のツールとは何か?④ AIは鍼灸師の仕事を奪うのか

AIの画面と鍼灸道具、「真のツールとは? ④AI編」の文字

AIが仕事を奪う。

最近、そんな話をよく聞きます。

鍼灸師も例外ではありません。

AIが問診をする。

AIがカルテを書く。

AIが論文を探す。

AIが患者さんへの説明を考える。

そして、AIがブログまで書く。

……はい。

まさに今、このブログを書くところでも助けてもらっています(笑)

では、AIがいれば鍼灸師はいらなくなるのでしょうか。

私は、そうは思っていません。

AI、やっぱり便利です

私も毎日のようにAIを使っています。

情報を整理したり、文章の順番を考えたり、調べるべきことを洗い出したり。

以前なら「ああ、今日はこれで終わった……」となっていた作業が、かなり早く終わります(笑)

正直、もう手放せません(笑)

ただ、何でもAIに任せられるかというと、そうでもありません。

患者さんが治療ベッドへ横になったときの空気。

いつもより少し小さい声。

立ち上がったときの一歩目。

触れたときの皮膚の温度や、呼吸の変化。

「うまく言えないけれど、今日は何か違う」

という、まだうまく言葉になっていない感じ。

こういうものは、入力欄にきれいに入れられないんですよね。

面倒なところは、ちょっと助けてもらう

AIに文章の整理を任せる。

論文探しの入り口を任せる。

カルテ作業を助けてもらう。

そうすると、机に向かっている時間を少し減らせます。

その分、患者さんの話を聞く。

身体に触れること。

小さな変化を感じること。

その人にとって何が大切なのかを考える。

そこは、こちらがやるところだと思っています。

AIには、治療家の代わりより、治療家の時間を空けてもらうほうがよさそうです。

AIの情報整理から人と向き合う余白へ青い線が続く概念図

使い方しだいでは、AIがあるほうが、鍼灸師はちゃんと患者さんを見られるのかもしれません。

4つ書いて、結局ここに戻りました

このシリーズでは、マウス、睡眠リング、エコー、AIについて書いてきました。

マウスは、考える代わりにはなれません。

指輪は、身体そのものにはなれません。

エコーは、患者さんを理解する代わりにはなれません。

AIも、治療家の代わりにはなれません。

でも、どれも使い方が合えば、余計な手間を減らしてくれます。

そして最後に残るのは、

自分で考えること。

自分の身体を感じること。

目の前の人と向き合うこと。

真のツールとは、すごさを見せつけるものではなく、使っている人が自分の仕事に戻れるもの。

4つも書きましたが、言いたかったのは案外シンプルなことでした(笑)

シリーズを最初から読む方はこちらです。

「真のツールとは何か?① マウスの設定沼で気づいたこと」