「おばあちゃんを一番風呂に入れるな」と言われていた理由
最近、水道水についての動画を見ていて、とても印象に残った話がありました。
水道水と浄水器に通した浄水とを比較した実験をしていました。
残留塩素を測れる試験紙を水に入れると、
試験紙が塩素濃度によって変色します(塩素濃度が高いと青が濃くなる)。
水道水 VS 浄水
この場合、もちろん浄水したほうは塩素が検出されず、
水道水に入れた試験紙が青く変色します。
しかし、面白いのはその後の実験です。
今度は水道水のみ2つのコップに分けて、
一つをお風呂に入った想定で、指をいれてくるくると回します。
その後にまた残留塩素の検査をすると、、、
指を入れた方のコップは塩素が検出されず、
指を入れていない方のコップはさきほど同様に青い色がつきます。
面白いですよね。
さきほどは水道水は青色で残留塩素が検出されていたのに、
指を入れてくるくる回していた水道水からは検出されない、、、、
さて塩素はどこへいったのでしょうか?
動画では、その現象について、
「残留塩素が皮膚に付着することで起こる」という説明がされていました。
さらに、その流れで「一番風呂」の話になりました。
最初にお風呂へ入る人は、残留塩素の影響を受けやすく、
それが肌の乾燥につながるのではないかという内容でした。
この説明がどこまで科学的に確立されているのかは、ぼくには分かりません。
でも、その話を聞いた瞬間に、ある記憶がよみがえりました。
昔から聞いていた、不思議な言葉
学生時代、友人の家ではこんなことを言っていました。
「おばあちゃんを一番風呂に入れちゃだめなんだよ。」
当時は、なんでだろう?と不思議に思いましたが、
「昔からそう言われてるんだ。」
そのくらいにしか思っていなかったんです。
動画を見ていて、ふとその言葉を思い出しました。
もちろん、昔の人が残留塩素という言葉を知っていたわけではないと思います。
それでも、
「一番風呂だと肌が乾燥する。」
「何となく身体が疲れる。」
そんな小さな変化を、毎日の暮らしの中で感じ取っていたのかもしれません。
科学が先ではなく、身体が先
こういう話って、面白くてとても惹かれます。
現代では、研究が進み、少しずつ理由が説明されるようになってきました。
でも、その何十年、何百年も前から、人は身体を通して何かを感じていた。
理由は分からない。
でも、
「こちらのほうが身体は楽だ。」
そんな感覚を積み重ねているんですよね。
そう考えると、人の身体ってすごいなと思うんです。
我が家でも感じていること
実は、我が家では数年前からセントラル浄水を導入しています。
飲み水だけではなく、お風呂やシャワーも浄水された水になります。
導入してから、お風呂の時間がとても心地よく感じられるようになりました。
もちろん、それが何によるものなのかは分かりません。
気のせいかもしれませんし、ほかの要因もあるでしょう。
でも、自分自身としては「気持ちいいな」と感じています。
だから今回の動画を見たとき、
「なるほど。こういう考え方もあるのか。」
と、とても興味深く感じました。
身体は、いつも教えてくれている
鍼灸の仕事をしていて思うことがあります。
患者さんが、
「何となく今日は身体が軽い。」
「今日はよく眠れた。」
そんなふうに話してくださることがあります。
その感覚を、あとから研究が説明してくれることもあります。
反対に、まだ理由がよく分かっていないこともあります。
でも、だからといって、その感覚に価値がないわけではありません。
身体は、毎日たくさんのことを教えてくれています。
科学は、その理由を少しずつ言葉にしてくれるものなのかもしれません。
だからぼくは、科学も大切にしたい。
でも、それと同じくらい、自分の身体が感じていることも大切にしたいと思っています。
昔の人は、今のような測定機器もデータもありませんでした。
それでも身体を観察し、暮らしの中で確かめながら知恵を受け継いできました。
「おばあちゃんを一番風呂に入れるな。」
その言葉も、そんな身体との長い対話の中から生まれた知恵だったのかもしれません。
身体は、ぼくたちが思っている以上に、たくさんのことを知っている。
そんなことを改めて感じた出来事でした。
動画の実験が気になる方はこちらから見てみてください。

