思考の隙間に、本当の自分がいる 〜瞑想のすすめ〜

私はヨガを23年続けています。

そして、ヨガを実践するうえで欠かせないのが「瞑想」です。

今日は、そんな瞑想についてお話ししたいと思います。

一般的に「ヨガ」と聞くと、多くの方はポーズをとる運動を思い浮かべるのではないでしょうか。ヨガのポーズは「アサナ」と呼ばれています。

しかし、本来のヨガにおいてアサナは、瞑想を深めるための準備段階とされています。心地よく座り、長時間安定して瞑想を行うために、まず体を整えるのです。

よく患者さんから、

「瞑想をしようとしても、余計なことばかり考えてしまいます」
「無の状態になれません」

という質問を受けます。

でも、安心してください。

瞑想を長年続けている私自身も、いまだに完全な「無」の状態にはたどり着いていません(笑)。

人は1日に6〜7万回もの思考をしていると言われています。

過去の出来事を思い出したり、未来のことを心配したり。
外から聞こえる音や、皮膚の感覚、視界に入るもの、匂いなど、私たちの意識は常にさまざまな方向へ向いています。

瞑想とは、それらの思考や感覚をなくそうとすることではありません。

「今、自分は何を感じているのか」
「どこに意識が向いているのか」

それをただ観察することです。

たとえば、

「過去の出来事を考えているな」
「車の音に意識が向いているな」
「足が痛いと感じているな」

そんなふうに、自分自身を少し離れた場所から見つめるように観察していきます。

すると、途切れることなく流れ続けていた思考と自分との間に、少しずつ「余白」が生まれてきます。

その余白こそが、「今、この瞬間」です。

私たちは普段、過去への後悔や未来への不安に心を奪われがちです。

しかし、今この瞬間に意識を向けることができると、目の前にある出来事や感情をありのまま受け止められるようになります。

すると、怒りや悲しみ、不安といった感情も必要以上に引きずることなく、その都度手放しやすくなります。

もちろん、私自身もまだまだ修行の途中です。

だからこそ、人生にモヤモヤを感じている方や、何となく違和感を抱えている方、立ち止まってしまっている方には、ぜひ一度、目を閉じて5分間静かに座ることから始めてみてほしいと思います。

何かを変えようとしなくて大丈夫です。

ただ、自分自身を観察する時間を持つ。

その積み重ねが、きっとあなた自身の進む道を照らしてくれるはずです。✨

忙しい毎日の中だからこそ、一日5分の瞑想を。
その静かな時間が、本来の自分とつながるきっかけになるかもしれません。