普段、自分の「視線」を意識して過ごしていますか?
私はヨガを23年間続けており、2013年からヨガ講師としても活動しています。
ヨガではポーズのことを「アサナ」と呼びます。アサナを行う際には、呼吸や姿勢などいくつか大切なポイントがありますが、今日はその中でも「視線」についてお話ししたいと思います。
アサナを行うとき、私たちは視線にも意識を向けます。視線を一点に定めることで心が落ち着き、集中力が高まるからです。
さらに興味深いのは、身体が視線の方向へ自然と導かれていくことです。
視線を上に向けると頭が持ち上がり、胸が開いて背骨も伸びやすくなります。反対に、視線を下に向けると頭も下がり、背中は丸まりやすくなります。
このように、私たちの身体は視線の向く方向に影響を受けているのです。
また、視線に意識を向けることで、自然と自分の内側にも意識が向きます。呼吸が深まり、今の身体の状態や心の状態にも気づきやすくなります。そして、アサナそのものもより深まっていきます。
私自身、日々の練習を通してそのことを実感しています。視線への意識が薄れているときは注意が散漫になり、練習もどこか浅くなりがちです。反対に、視線を定めて集中すると、呼吸が整い、自分自身をより深く感じることができます。
そして私は、この「視線の力」は人生にも通じるものだと感じています。
どこに向かうのかが定まらなければ迷いやすくなりますが、目指す方向がはっきりしていると、途中で困難に出会っても冷静に対応しながら進んでいくことができます。
視線の向く先に身体が動くように、意識の向く先に人生も進んでいくのかもしれません。
ヨガは身体を整えるだけでなく、生き方についても多くのことを教えてくれます。
今日から少しだけ、自分の視線に意識を向けてみませんか?
その先に見える景色が、きっと変わってくるはずです。

