この「めんどくさい」シリーズも3回目になりました!
第1回では、めんどくさいの正体は、
「脳の省エネモード」だというお話をしました。
新しいことや変化に直面したとき、
脳が「省エネしよう」とブレーキをかける。
それが「めんどくさい」として現れる、
というものでした。
第2回では、もうひとつの視点として
「アロスタシス負荷」を紹介しました。
慢性的な疲れやストレスが積み重なると、
脳が身体の状態を過剰にネガティブに見積もってしまう。
そのエラーが「めんどくさい」を生む。
というお話でした。
今回はその続き。
じゃあ、どうすれば整えられるの?
という話です。
鍼灸は、脳への「情報の入口」にアプローチする
鍼の先が届くのは、ファシアの層です。
ファシアとは、
筋肉・内臓・皮膚など体中を包む
「薄い膜のようなもの」で、
全身に張り巡らされた
情報ネットワークのようなイメージです。
そのファシアの中には、
体の内部状態を脳に伝え続けている
無数の神経線維が分布しています。
慢性的なストレスや疲労でファシアが硬くなると、
↓
これらの線維が「もう限界に近い」という
歪んだ情報を脳に送り続ける
↓
脳の「身体予算」管理がエラーを起こす
↓
「めんどくさい」が生まれる
鍼がファシアに届くことで、
この神経線維の情報が整っていくんです。

脳が受け取る「体の状態レポート」が正確になると、
見積もりエラーが修正されます。
ひもトレも、同じ経路にアプローチできる
ひもトレってご存知ですか?
バランストレーナーの小関勲さんが考案した、
紐を体にゆる〜く巻くだけというシンプルなケアです。
強く締めるのではなく、
あくまでも「ゆるく巻くだけ」。
それだけで体のバランスが整ったり、
痛みが楽になったりする事例が多数報告されています。
なぜ紐を巻くだけで変化が起きるのか。
実は皮膚には、触れられた情報を脳に届ける
無数のセンサーが分布しています。
その中に「心地よい触覚」を専門に感知して、
脳に直接届ける神経線維があることが分かっています。
マッサージを受けたり、
誰かに優しく触れてもらったりすると、
気持ちが落ち着く、あの感覚です。
ひもが皮膚やその下のファシアに触れ続けることで、
この感覚センサーが継続的に刺激される。
↓
脳への情報入力が変化する
↓
脳の身体予算管理が整う
このひもトレ、面白いのが
「治す」ということを目的にしていないのに、
結果的に体が変わる。
という不思議な効果があります。
こういった仕組みで説明できるかもしれません。
鍼灸とひもトレ、アプローチの違い
どちらも「脳への情報入力を整える」という経路は同じです。
ただ、入口が少し違います。
鍼灸は、表層のファシアから深い層まで、
狙う場所を選びながら感覚センサーに直接アプローチできます。
ひもトレは、皮膚やその直下への持続的な接触刺激です。
どちらが優れているということではなく、
こんなイメージで組み合わせています。
「鍼灸=プロが狙いを定めて整える」
「ひもトレ=日常的に自分で続けられるセルフケア」
鍼灸で感覚センサーの情報を整えながら、
日常のセルフケアとしてひもトレで皮膚の層からも補ってあげる。
プロの施術とセルフケアで一緒に整えていくイメージです(^^)
めんどくさいは、意志の問題ではない
このシリーズを通じて伝えたかったのは、ここです。
めんどくさいを感じているとき、
それは脳が
「体の状態を過剰にネガティブに見積もっている」
サインかもしれない。
そしてそれは、
体へのアプローチで変えられる可能性がある。
「最近、何をするにもめんどくさい」
そう感じることが増えているなら、
ぜひ一度、鍼灸を試してみてください(^^)
体が変わると、脳が変わる。
脳が変わると、めんどくさいが変わるかもしれません。
お気軽にご相談くださいね。

