ファシアちゃんとからだトーク|第3回「ストレスが痛みに変わる理由」

シリーズ第3回のテーマは「ファシアと神経」。
今回も、からだの中のスペシャリスト・ファシアちゃんと一緒にお話しします。

黒沢あやと

やっほ〜!ぼく、ファシアちゃん🍊🧠✨
今日はストレスとぼく(ファシア)と神経くんの関係について、がんばって説明するよ!

実際、当院でも「ストレスがたまってから調子が悪くなった」という声をよく聞きます。
東洋医学では昔から「心身一如(しんしんいちにょ)」といって、心と体は切り離せないものと考えられてきました。

黒沢あやと

それ、ぼくもすっごく共感する!
ぼくはね、神経くんたちといつもおしゃべりしてる通信係なんだ。
だから心の変化も、体の動きも、どっちもキャッチしちゃうんだよ!

ファシアには「自由神経終末」と呼ばれる痛みや感覚を感じ取る神経のセンサーがたくさん分布しています。
つまりファシアは、ただの膜ではなく、神経と密に連携する“情報ネットワーク”なんです。

黒沢あやと

だからね、ぼくと神経くんの会話がスムーズなときは、
からだはよく動くし、痛みも感じにくいんだ♪

でも、ストレスがたまってくると…

ストレスが続くと、交感神経が優位になり、筋肉がこわばって、血流も悪くなります。

黒沢あやと

すると、ぼくの動きもギューって固まってきちゃって、神経くんに「おかしな信号」を送っちゃうようになるんだ…。

本当はなんでもない刺激が「痛い」と感じやすくなったり、神経自体が過敏になって、ちょっとした刺激でも反応してしまったりします。

黒沢あやと

この状態が長く続くと、
「痛み → 不安 → 眠れない → もっとこわばる → さらに痛い!」
っていうこわばりスパイラルにハマっちゃうこともあるんだよ〜。

実際、慢性痛のある人のファシアでは、痛みを感じる神経の密度が増えているという研究報告もあるんです。

黒沢あやと

だからぼく、からだのケアだけじゃなくて、こころのケアもだいじだと思ってるんだ。
神経くんが安心できるような環境、つくってあげたい!

その通り。
当院では、頭や首まわりの緊張をゆるめる鍼治療や自律神経を整えるアプローチも大切にしています。また、来院された方が安心できるような空間づくり、院づくりなど環境面も整えています。

黒沢あやと

心と体って、やっぱりつながってるね🍊🧘‍♂️✨
「心身一如」って、むかしの人たち、すごい!

ストレスが痛みに変わる理由、少し見えてきたでしょうか。
次回はいよいよシリーズ最終回、「ファシアと水」についてです。