「イケてる私」と「ダメな私」の戦いを終わらせる。

〜本当の安心を手に入れるための『自己統合』への旅〜

先日、「Journey to the Source(源への旅)」というプログラムの第1回目に参加してきました。

このプログラムは、私たちが生きていく中でいつの間にかバラバラになってしまった「本来の自分」を、もう一度ひとつに統合していくための学びの場です。

講師が教え、生徒が学ぶという一方通行の講座ではありません。

参加者全員が対等な立場で、まるで焚き火を囲みながら語り合うような、温かく安心できる空間の中で、自分自身と向き合っていきます。

そんな穏やかな雰囲気の中で始まった学びは、私にとって、とても大きな気づきを与えてくれました。

私たちはなぜ「本当の自分」を隠してしまうのか

人は生まれた瞬間、お母さんと一体だった世界から切り離され、一人の存在として人生を歩み始めます。

何もできない赤ちゃんにとって、お母さんや周りの人から愛され、受け入れられることは、生きていくために欠かせないこと。

だから私たちは、

「いい子でいよう」
「嫌われないようにしよう」
「褒められる自分でいよう」

そんなふうに無意識のうちに学びながら成長していきます。

そしていつしか、自分の中に境界線を引くようになります。

「これは人に見せてもいい私。」

「これは見せてはいけない私。」

つまり、

「イケてる私」と「ダメな私」

を作り上げてしまうのです。

今回の講義では、この状態を**「自己分離」**と呼んでいました。

「イケてる私」は、本当に自分が望んだ姿なのか

今回、一番印象に残った言葉があります。

それは、

「イケてる私も、実は恐れから作られていることがある。」

ということでした。

例えば、

・人に優しくすること
・いつも笑顔でいること
・ポジティブでいること

これらは本来とても素敵なことです。

でも、それが

「そうしないと嫌われる。」

「そうしないと認めてもらえない。」

という恐れから生まれているとしたら…。

それは、本当の自分ではなく、「周りに合わせるための自分」なのかもしれません。

一方で、「ダメな私」はどうでしょう。

私たちはその自分を克服しようとしたり、必死に隠そうとしたりします。

でも、その努力には終わりがありません。

どれだけ頑張っても、「もっと頑張らなきゃ」と感じ続け、本当の安心感にはたどり着けないのです。

「ダメな私」の中に、本当のエネルギーが眠っている

今回のワークを通して驚いたのは、

「ダメだ」と思っていた部分にこそ、本来の自分らしさやエネルギーが隠れているということでした。

例えば、

「わがまま」

と思っていたものは、

「私はこうしたい」という大切な意志かもしれません。

「目立ちたがり」

と思っていたものは、

本当は自分らしく輝きたいエネルギーなのかもしれません。

子どもの頃に誰かから注意されたり、否定された経験によって、「これはダメ」とラベルを貼られてしまっただけ。

本当は、そのどれもが大切な自分の一部だったのです。

そう考えると、「ダメな私」を消そうとするのではなく、「そんな自分もいるよね」と受け入れることが、自分を取り戻す第一歩なのだと感じました。

自分を克服するのではなく、自分を統合していく

今回の学びで、私が一番心に残ったことがあります。

それは、

自分を変えようとする前に、「今、私は自分を分離させているな」と気づくこと。

その気づきこそが、自由への入り口なのだということです。

私たちは「良い自分」だけでできているわけではありません。

光もあれば影もある。

強さもあれば弱さもある。

そのすべてを「私なんだ」と受け入れられたとき、人はようやく心から安心し、本来の輝きを取り戻せるのではないでしょうか。

この「Journey to the Source」は全6回。

これからさらに自分自身の奥深くへと旅を続けていきます。

私自身、この学びを通して、もっと自分を知り、もっと自分を愛し、そして患者さんや周りの人とも、より深く関われるようになりたいと思っています。

もし今、「頑張っているのに、どこか苦しい」「いつも何か足りない気がする」と感じている方がいたら、一度立ち止まって、自分の心の声に耳を傾けてみてください。

答えは外側ではなく、きっとあなた自身の中にあるのだと思います。