「忙しい日が続くと、いつもの首や腰がつらくなる」
「心配事があると、体までずっと緊張している」
そんなこと、ありませんか?
これは「気のせい」という簡単な話ではありません。
痛みは、体の組織の状態だけで決まるものではなく、睡眠や不安、安心できるかどうかなど、いくつもの条件の影響を受けます。
今回はファシアちゃんと一緒に、ストレスと痛みの関係を考えてみます。
ストレスで痛くなるのは、気のせい?
ねえ、あやとさん。
ストレスがあると体が痛くなるって、本当なの?
うん、起こり得るよ。
ただ、「ストレスがあるから痛い」と一本の線で結ぶことはできないんだ。
ストレスの種類や強さ、続く期間によって、痛みを強く感じることもあれば、逆に一時的に感じにくくなることもある。
痛みって、体だけじゃなく、そのときの心身の状態も含めて生まれる感覚なんだ。
じゃあ、「気にしすぎ」でも、「体が壊れた」でもないんだね。
うん、そういうこと。
痛みはとても現実的な感覚。でも、痛みの強さと組織の傷み方が、いつも同じ程度とは限らないんだよ。
ファシアは「感じる組織」
ところで、ぼくと神経くんは、どう関係しているの?
ファシアには、感覚に関わる神経が分布しているよ。
だから、ファシアは体を包むだけの包装紙じゃない。
引っ張られる感じや圧の変化など、体の情報を神経系へ伝える一部を担っていると考えられているんだ。
やっぱりぼく、神経くんとおしゃべりしていたんだ!
その言い方なら、ファシアちゃんらしいね(笑)。
ただ、「ストレスでファシアが固まって、異常な信号を送る」とまでは言い切れない。
ストレス、睡眠、筋肉の緊張、活動量、痛みへの不安。
そうしたものが重なる中で、体の感じ方も変わっていく。そう考えるほうが自然かな。
痛いときほど、体全体を見てみる
痛みが続くと、それだけで不安になるよね。
そうなんだよ。
痛くて眠れない。
眠れないから疲れが抜けない。
疲れているから、いつもより痛みが気になる。
こういう循環は、誰にでも起こり得る。
だから痛い場所だけじゃなくて、「最近ちゃんと眠れているかな」「休める時間はあるかな」「心配事が重なっていないかな」と見てみることも大事なんだ。
心と体を分けずに見る。
それが「心身一如」なんだね。
うん、そうだね。
東洋医学の言葉だけど、今の痛みの考え方とも、どこか通じるところがある。
僕も、痛い場所だけじゃなくて、眠りや疲労、体全体の緊張まで含めて話を聞いているよ。
心をほぐすのも、体をほぐすのも、どちらか一方だけの仕事じゃないのかもしれないね。
次回は、ファシアと水分の関係を扱ったファシアちゃんとからだトーク|最終回「ファシアの“うるおい”がカギ?」です。
続きが気になる方は、最終回を読んでみてください。

