当院には、「肩が凝ってるなぁ。」「首が凝ってるなぁ。」というように、体の「コリ」を訴えて来院されるクライアントが多くいらっしゃいます。
でも、その「コリ」が実は心のサインだとしたら、あなたはどう思いますか?
「そんなの関係あるはずがない。」と思いますか?それとも、共感しますか?
東洋医学には、身心一如という言葉があり、心と体がつながっていて、心の不調が体の症状に影響するという考え方があります。
そして、そのつながりを橋渡ししているのが、自律神経です。
自律神経は、体を24時間休まず自動的に調節する神経で、呼吸や血圧、体温など生命維持には欠かせない機能です。しかし、お食事の状態や生活環境、体の使い方などにより自律神経のバランスが崩れると心にも影響してきます。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つから成り立っていて、バランスをとりながら働きます。交感神経は、心拍数が上がり、手にジワーっと汗をかき、過緊張状態です。いわゆる戦闘態勢状態。逆に副交感神経は、心拍数が下がり、筋肉が緩んでいて、心拍も緩やか。いわゆるリラックス状態。どちらが有利でもなく、バランスが取れている状態が理想的。
では、凝っている状態とはどんな状態でしょうか?交感神経が優位になると副腎という腎臓の上に存在する臓器からアドレナリンが分泌されます。アドレナリンは、体内の緊急事態に備えて働くホルモンで、筋肉は緊張し、不安や怒り、恐怖心が高まりやすくなります。
体のコリが辛いと感じる時は、日常生活を見直すサインかも。まずは、深呼吸から始めてみてはいかがですか?
※自律神経は背骨と密接に関係しています。自律神経の症状の施術は、背骨の周囲に鍼灸施術を施すことが多いです。
