今日はちょっと意外な「触れ方」の話をしたいと思います。
治療院にいると、こんな話を聞くことがあります。
「凝りすぎて強く揉まれないと、満足できないんだよね〜」
「ガッツリやられないと、効いた気がしないんです」
その気持ち、すごくわかります。
凝り固まった肩や腰を、
力任せにグイグイ押されたくなりますよね。
でも、これはちょっと危険なサインかもしれないんです。
今回は強もみが好きな人にこそ知ってほしい、
「体の感覚」と「本当に緩む方法」についてお話しします。
「強もみ」じゃないと満足できないワケ
実は長年コリを溜め込んでいると、
体の感覚が少しずつ鈍くなってしまうことがあります。
これは辛い物好きな人に似ています。
最初は少しの唐辛子で「辛い!」と言っていたのに、
だんだん慣れてきて、もっともっと刺激が欲しくなる。
でも、口は慣れても、胃腸は悲鳴を上げていますよね。
体も同じなんです。
コリが慢性化すると、普通の刺激では物足りなくなって、
「もっと強く!」とエスカレートしてしまう。
これが続くとどうなるか?
強い力で押され続けることで、
筋肉の組織が傷つき、さらに硬くなってしまいます。
良かれと思ってやっていることが、
実は体を痛めつけているかもしれないのです。
脳が「攻撃された!」と勘違いする時
強いマッサージや、パチンと叩くような刺激。
これらは脳にとって「攻撃」と受け取られることがあります。
すると脳は、
「おっと、何か強い力が加わったぞ!」
「組織が壊されるかもしれない、防御せよ!」
と判断して、筋肉をギュッと緊張させて体を守ろうとします。
「もっと強く!」とリクエストして、
その場はスッキリした気がしても、
翌日にはもっと硬くなっていたり、
すぐに戻ってしまったりするのは、このためなんですね。
体が「攻撃された」と勘違いして、
防御態勢になっている状態です。
鍼(はり)は、優しく深部に届きます
「じゃあ、この頑固なコリはどうすればいいの?」と思いますよね。
そこで、私がおすすめしたいのは「鍼(はり)」です。
鍼のすごいところは、力で押し込むことなく、
スッと深部のコリに直接届くこと。
指では届かない、ずっと奥の方にある硬い部分に、
ダイレクトにアプローチできるんです。
深くにある原因の部分がほぐれると、
不思議と「強もみ」を欲しがらなくなります。
「あ、そんなに強く押さなくても、体って軽くなるんだ」
そんな風に、鈍感になっていた感覚がリセットされるんですね。
当院では、エコー(超音波)を使って、
体の中を見ながら鍼を打つことができます。
「ここが原因ですね」と確認しながら、
安全に深いところまでアプローチできるので、安心してくださいね。
ご自身でのケアは「優しさ」がキーワードです。
私たちの皮膚には、「C触覚線維」という、
優しく触れられた時にだけ反応するセンサーがあります。
ゆっくり撫でてあげるだけで、
幸せホルモン(オキシトシン)が出て、体は緩んでいきます。
- 鍼で、深部のコリをリセットする
- 自分では、優しく撫でてあげる
この合わせ技で、強もみ卒業を目指してみませんか?
今まで味わったことのない、
「芯から緩む感覚」をぜひ体験してみてください。

