「よく水を飲んだほうがいい」というのは
健康情報で一度は聞いた事があると思います。
人間の体は約60%ほどが水分なので、
新しいお水が入ってこないと体の中で滞ってしまう
イメージはつきやすいですよね。
しかし、ちゃんと水を飲んでいるのに、
なぜか調子が上がらない。
そんな方もいらっしゃいます。
最近、体が重い、凝りが取れない、動きにくい。
そんな不調を感じていませんか。
そんな方は、体の中の水の巡り方に原因があるかもしれません。
全身を包む「ボディスーツ」と水の関係
私たちの体の中には、
筋肉や骨、内臓などをすべて包み込んで、
全身を一つにつないでいる薄い膜のネットワークがあります。
これが「ファシア」と呼ばれる組織です。
イメージとしては、「全身タイツ」や「ボディスーツ」のようなものです。
ファシアが潤っていると、筋肉同士がツルツルと滑って、
体はなめらかに動きます。
でも、長時間の座りっぱなしや運動不足、
ストレスなどが続くと、
ファシアの水分が失われ、
膜同士がくっついて摩擦が起きてしまいます。
専門用語ではスタッキングファシアといいます。
これが、いわゆる「体が硬い」「動きが重い」という状態です。
「でも私、水は結構飲んでますよ?」
そう思われた方もいるかもしれません。
実は、ただ水を飲むだけでは、
このファシアの奥深くまで水分は届きにくいんです。
カピカピに乾いたスポンジを、
水につけるときを想像してみてください。
最初に表面は濡れても、
中心まですぐに水は染み込んでいきませんよね?
でも、スポンジを水の中でギュッギュッと
握ったり開いたりすると、
一気に中まで水が含まれていきますよね。
私たちの体も、これとまったく同じなんです。
じっと座ったまま水を飲んでも、
なかなか体の隅々までは行き渡りません。
体を動かして、筋肉をポンプのように使うことで初めて、
水分が全身のファシアに行き渡るんです。
「ちょこちょこ動き」でOK
大切なのは、日常のちょっとした動きです。
たとえば、デスクワークの合間に首を回してみる。
トイレに立ったついでに、腰を軽くひねってみる。
そんな「ちょこちょこ動き」だけで十分なんです。
これなら、忙しい仕事の合間でもできそうですよね?
水筒の水を一口飲んだら、ちょっとだけ体を揺らしてみる。
私の最近のおすすめは
ヒモを使った運動です!
通称ヒモトレといいますが、
これは手軽で体がリセットされるので、
とってもおすすめです。
詳しくはまた別の記事で紹介しますね。
小さな習慣が、体を内側から潤してくれます。
とくに今は暖房の影響で乾燥がひどくなる季節です。
ぜひ今日から、「飲む」と「動く」をセットにしてみてください。

