前回のブログでは「トリガーポイントってなに?」というお話をしました。
肩や腰を押されると「そこそこ!」と響いたり、
離れたところに痛みを出すような現象が起きるのです。
今回は、私たちが治療で大切にしている
ファシアとトリガーポイントの関係について見ていきます!
筋肉のコリとは?
あやと先生〜、トリガーポイントって筋肉のしこりなんでしょ?
では、ファシアとは?
ファシアは、解剖学的な名前です。
筋肉や骨、神経や血管、内臓までも包み込み、
全身をつないでいるネットワークを指します。
研究では、トリガーポイントは
痛みを感じるセンサー(侵害受容器)が
たくさん集まっているファシアにできやすい
ことが分かってきています。
なるほど〜!トリガーポイントは反応の名前で、ファシアはからだのつながりそのもの。だから両方一緒に考えないといけないんだね!
私自身、3年間ほど解剖研究に携わりましたが、
その中で明確にコリになったカタマリのようなものを
肉眼で確認できたことは一度もありませんでした。
この経験からも、トリガーポイントは筋肉のしこりというより、
体のセンサーが過敏になってそう感じている状態だと考えられます。
だから必ずしも固まりがあるわけではありません。
ただし、ファシアが厚く固まって動きにくくなったところでは、
実際にコリンとして触れられる物理的な変化が起きることもあります。
肩や腰がつらい時、
つい「この場所が悪い」と思いがちですが、
実は体全体のつながりが影響しています。
ファシアとトリガーポイントをしると、
「痛いところを揉むだけでは良くならなかった理由」
が見えてきます。
次回は、この考えを治療やセルフケアにどう活かすかをお伝えします。

