トリガーポイントとファシアの関係

前回のブログでは「トリガーポイントってなに?」というお話をしました。

肩や腰を押されると「そこそこ!」と響いたり、

離れたところに痛みを出すような現象が起きるのです。

今回は、私たちが治療で大切にしている

ファシアとトリガーポイントの関係について見ていきます!

筋肉のコリとは?

あやと先生〜、トリガーポイントって筋肉のしこりなんでしょ?

実はね、それは半分正解で半分ちがうんだ。

トリガーポイントは、体の“痛みセンサー”が過敏になっている場所を示す「反応の異常」を指す言葉なんだ。

よく「筋肉のしこり=トリガーポイント」と思われがちだけど、筋肉のしこり(筋硬結)は、その一つの「見え方」なんだよ。

黒沢あやと

では、ファシアとは?

ファシアは、解剖学的な名前です。

筋肉や骨、神経や血管、内臓までも包み込み、

全身をつないでいるネットワークを指します。

研究では、トリガーポイントは

痛みを感じるセンサー(侵害受容器)

たくさん集まっているファシアにできやすい

ことが分かってきています。

なるほど〜!トリガーポイントは反応の名前で、ファシアはからだのつながりそのもの。だから両方一緒に考えないといけないんだね!

関係性がちょっとみえてきたかな?トリガーポイントは筋膜だけじゃなく、腱や靭帯、脂肪などのファシアにみられるんだよ。

黒沢あやと

私自身、3年間ほど解剖研究に携わりましたが、

その中で明確なコリを肉眼で確認できたことは一度もありませんでした。

この経験からも、トリガーポイントは筋肉のしこりというより、

体のセンサーが過敏になってそう感じている状態だと考えられます。