「画像では異常なしと言われた。でも、ちゃんと痛い」
そんな経験があると、痛みまで否定されたようで不安になるよね。
でも、画像に映らないからといって、痛みが気のせいになるわけではない。
映らない痛みは、あるの?
ファシアちゃん
ねえ、あやとさん。レントゲンに映らない痛みって、本当にあるの?
あやと
あるよ。レントゲンは骨の状態を見るのが得意だけど、痛みの感じ方を丸ごと写す検査ではないんだ。
痛みには、筋肉や神経、ファシアなどの組織だけでなく、睡眠や疲労、不安なども関わる。
ファシアちゃん
じゃあ「異常なし」は、「何も起きていない」と同じじゃないんだね。
あやと
うん。検査で大きな問題が見つからなかったことと、痛みが存在しないことは別なんだ。
ファシアは、体をつなぐ組織
ファシアちゃん
ところで、ぼくは何をしているの?
あやと
ファシアは、筋肉や血管、神経、内臓などの周りに広がる結合組織だよ。
一枚のウェットスーツというより、体の中を立体的につなぐネットワークに近いかな。
感覚に関わる神経も分布しているから、痛みを考えるうえで無関係ではない。ただし、痛みを全部ファシアだけで説明することもできないんだ。
ファシアちゃん
ぼく、犯人じゃなくて「関係者のひとり」くらいなんだね(笑)。
あやと
そのくらいが、ちょうどいい表現だね。
画像だけでなく、動きや経過も見る
ファシアちゃん
じゃあ、痛いときは何を見ればいいの?
あやと
いつから痛むのか、どんな動きで変わるのか、眠れているか。画像だけでなく、そうした経過を一緒に見ることが大切だよ。
当院でも超音波エコーを使うことはあるけれど、それだけで痛みの原因を断定するわけではない。体の動きや話を合わせて考えていくんだ。
ファシアちゃん
一枚の写真で決めつけず、体全体の話を聞くんだね。
あやと
うん。痛みが続くときほど、「映るか、映らないか」だけで自分の感覚を疑わなくていいよ。

