「炎症✕ファシア」ドクターが語るファシアの可能性②

前回から、ドクターがファシアについて解説した記事の内容を噛み砕いてご紹介しています。なぜ痛みが続いてしまうのか知りたい、ファシアについてもっと知りたい、という方はぜひご覧ください!

ファシアの“炎症”ってなに?

前回のブログでは、「ファシアの機械的特性の変化」が痛みにどう影響するのかをご紹介しました。今日はその続きとして、同じくKodamaらの論文にも出てくる重要なキーワード、「炎症への免疫応答」について掘り下げてみたいと思います。

まず大前提として、炎症は決して悪いものではありません。ケガをしたとき、風邪をひいたとき、私たちの体はそのダメージを修復しようと免疫細胞が働きます。これが炎症です。

問題は、その炎症が「終わらずにずっと続いてしまうこと」。これがいわゆる慢性炎症であり、ファシアにも起こり得るのです。

ファシアは外からの刺激やストレスに対して非常に敏感で、わずかな損傷や癒着があるだけでも、そこに免疫細胞が集まってきて炎症が始まることがあります。

この炎症は腫れや熱感のような分かりやすいサインを出さないことも多く、本人が自覚しないまま静かに燃え続けている状態になりやすいのです。

当院では痛みがでる原因として、①動きすぎ、②動かなすぎ、③間違った体の使い方、が考えられ、大抵の場合は②の動かなすぎで痛くなっていることが多いと説明します。

「動かさないこと」もファシアの炎症につながるという点は重要なポイントです。

たとえば、長時間のデスクワークやスマホ操作など、同じ姿勢をとり続けていると、ファシアの滑走性(動きやすさ)が低下し、血流も悪くなり、結果として免疫細胞が滞留しやすくなります。これが炎症を引き起こす原因になります。

同じ姿勢を続けず、体を動かすということは慢性炎症を予防するためにも大事なことだとわかりますね!

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