雨続きでスッキリしない日が続いていますね、はり治療院ここから本庄院の黒沢です。最近の雨ですっかり桜が散ってしまっていますが、来週の日曜日は赤城山トレッキングセラピーのイベントです!

今日はこのトレッキングセラピーに関して、どういうメリットがあるのかお伝えしていこうと思います。
今回は「自然の中を歩くこと」を通じて、自分の心と体に意識を向ける特別な時間にしたいと考えています。
みなさんは何か不安な気持ちになったとき、こんな感覚を経験したことはありませんか?
- 自分が自分でないような感じ
- 体の感覚が遠のいていくような感覚
- フワフワした、地に足がついていないような気分
実はそれは「固有受容覚(Proprioception)」が関係しているかもしれません。
聞き慣れない言葉で難しく聞こえるかもしれませんが、固有受容覚とは簡単にいえば「自分の体の位置や動き」を感じ取る感覚です。以前のブログにも少しかいているので、よければそちらもご覧ください。手元を見ずにキーボードを打てたり、足元を見ずに歩けたりするのもこの感覚の働きです。後は下の図のようにコップや携帯を持っているときにも働いています。

でも、なぜ「自分の体の位置や動き」を感じ取る感覚が、不安や気分に関係しているのでしょうか。ちょっと不思議に感じませんか?
最新の研究では、強い不安や恐怖の状態では、固有受容覚が低下することがわかってきました。
交感神経が優位になる(いわゆる“闘争・逃走モード”)と、身体感覚が一時的に遮断されてしまうのです。これがいわゆる「パニック時の浮遊感」「自分が自分でない感じ」につながります。しかし逆に、固有受容覚を意識的に刺激することによって、副交感神経が優位になり、心が落ち着いてくることもわかっています。
この固有受容覚は関節、筋肉、腱などのファシアにセンサーがあり、それが脳に「今こう動いてるよ」と教えてくれます。ということは、固有受容覚を刺激するのに大事なことは、この関節、筋肉、腱などのファシアにしっかり刺激を入れていくということになります。
今回私たちが企画している「トレッキングセラピー」は、まさに自然の中で固有受容覚を呼び覚ます体験です。
- 坂道や不安定な足場を歩く
- 地面の感触や空気の温度、鳥の声に注意を向ける
- 自分の呼吸や足の動きに意識を向ける
これらが、固有受容覚を刺激することとなり、副交感神経が優位になり、気分を落ち着かせてくれるのに役立ちます。
ちょっと難しいことをつらつらと書きましたが、要は自然の中で歩くって最高ってことです!(笑)上のチラシのような桜満開とはいかなそうですが、歩くことで得られるリフレッシュ効果は変わりません(^^)
体に不調をお持ちの方もいらっしゃいますので、鍼灸師としてしっかりサポートできるよう体制を整えております。不安な方は一度ご相談ください。お問合せフォーム、またはLINEよりご連絡ください(^^)