みなさんは五感と聞くとパッと全部思い出せますか?
- 聴覚
- 視覚
- 味覚
- 触覚
- 嗅覚
この5つは人間が生活するうえで欠かせない感覚ですよね。
でも実は、人にはこの五感とは別にもとても大事な感覚があるのをご存知でしょうか?
それが、
固有受容覚(Proprioception)
そして
内受容感覚(Interoception)
あまり聞き慣れない言葉かもしれません。
でも実はこの感覚が私たちの精神的な部分にも影響する大事な感覚なのです。
固有受容覚ってなに?
簡単に言うと自分の体が今どこにあるかを感じる力です。
目をつぶっていても鼻をさわれたり、暗闇でも歩けるのはこの感覚のおかげです。

この感覚は主にファシア(ファシアについてはこちらから)にあるセンサーがキャッチしています。
なので、ファシアが硬くなるとこの感覚も鈍くなってしまう可能性があります。
内受容感覚ってなに?
こちらは体内の状態を感じ取る力です。
たとえば、ドキドキする、お腹が空いた、なんだか体調が悪い、、、
こういった情報を感じ取るのが内受容感覚です。
これもファシアに多くのセンサーが存在すると言われています。
これらの感覚が鈍くなると、
体からの重要なシグナルを正確に受け取れなくなり、
その結果、これらの身体的な感覚が不安や落ち着きのなさといった感情として誤解されることがあります。
東洋医学では身心一如(しんしんいちにょ)といいますが、
まさに心と体はつながっていて切り離すことができないということです。
不安やパニック、気分の落ち込み。
それは決して心が弱いからではありません。
もしかしたらファシアの状態=体の状態が原因かもしれません。
はり治療を行っていくと、不安が減ったり、精神的にも安定してきたり、
パニック発作が出なくなったりすることも少なくありません。
心の不調を「気の持ちよう」や「根性論」で片付けずに、
一度、体のケアを取り入れてみる。
それだけで、心がふっと軽くなることも実はたくさんあるんです。
あなたの心と体は、思っている以上につながっています。