先日、久しぶりに来院された患者さんがいらっしゃいました。
もともと筋トレがお好きな方なのですが、お会いしてびっくり。
ガタイが以前よりもさらに大きくなって、一段とたくましくなられていました!
ついつい気になってしまって、エコー(超音波画像観察装置)を使って筋肉の厚みを拝見させてもらったんです。
驚きの大胸筋の厚み
大胸筋(胸の筋肉)をエコーで見てみると、その分厚さに圧倒されました。
通常の方であれば、その深さまで鍼を進めると
「肺に到達して気胸(肺に穴が空くこと)のリスクがある深さ」なのですが、
この方の場合は筋肉が分厚すぎて、その深さでも肺には全然届きません。
これだけ筋肉の層が厚いと浅いところの治療は全く問題ないのですが、
問題は「本当に固まっている悪い部分」がどこにあるかです。
コリの根源は「肺のすぐ近く」に潜んでいる
エコーでさらに深部まで観察していくと、やはり硬さ(ファシアの癒着やコリ)が見られたのは、かなり深い部分でした。
具体的には、筋肉の一番奥深く、肺のすぐ近くにある「肋骨の表層の筋膜」です。
どれだけ筋肉が分厚くても、本当にアプローチしたいポイント(癒着や緊張の原因)は、
骨やより深部の組織の近くにあることが多いんですよね。
安全かつ正確に深部を狙うための「エコー」
こういった深い場所、しかも肺に近いエリアの治療となると、やはりエコーの強みが圧倒的に活きてきます。
手の感覚(触診)だけを頼りに、厚い大胸筋越しに肺の近くまで長い鍼を進めるのは、
いくら熟練していてもリスクが伴いますし、狙ったピンポイントの筋膜に当てるのは至難の業です。
しかしエコーで体内を可視化しながらであれば、
「鍼先が今どこにあるのか」
「あと何ミリで狙った筋膜に届くか」
「肺との安全な距離は保てているか」
をリアルタイムで確認できます。
そのため、どんなに分厚い筋肉の奥深くにあるコリに対しても、
安全かつ正確に鍼をミリ単位で届かせることができるんです。
今回の施術でも見事にその深い筋膜の硬さを捉え、しっかりと緩めることができました。
当てずっぽうではない、エコーを使った安全で確実な鍼治療の重要性を痛感した出来事でした。
ちなみにですが……その方の立派な大胸筋を見た後に、
自分の貧相な大胸筋をエコーで見て比較してみたら、悲しいくらいに一目瞭然でした(笑)
私も負けじと、少しは筋トレを頑張ろうかなと思います!
本庄市の「はり治療院ここから」では、エコーを用いた安全で的確な鍼灸治療を行っています。
筋トレやスポーツで痛めた部位のケアから、長引く慢性痛まで、諦めずにぜひ一度ご相談ください。

